陥没乳頭は比較的年齢が若い人になりやすい症状です。見た目が悪い、というよりも母乳をあげる時など機能的な面で不自由を感じることが多く、授乳の際に難しいな、と思うことが多いですね。この陥没乳頭は乳管と乳腺の発達がうまくいかずに起きてしまうことが多いのですが、実は突然症状が出た場合、なんらかの病気が関係していることもあります。いったいどういった病気が関係しているのでしょうか。

陥没乳頭の仮性状態は注意

乳頭は赤ちゃんがおっぱいを吸うときに必要なものであり、授乳がうまくいくか行かないかは、この乳首がどのような状態になっているかが関係していることがありますね。

陥没乳頭には、真性と仮性とがあります。真性の場合乳首の部分を触ったとしても出てくることがなく、引っ張ってもなかなかでてきません。そのためくぼんだ部分に汚れがたまることが多いので、清潔にしていないと乳腺炎を引き起こしてしまうこともありますし、授乳にも大変な影響を与えてしまいます。一方の仮性の陥没乳頭の場合は乳頭を触ると出てくることが多く、自宅でも自分で治すことができます。仮性の陥没乳頭は一時的なものであるので、ケアグッズなどを用いることで改善していくことができるのですが、今までなんの症状もなかったのに、ある日突然乳頭部分が陥没してしまっている場合は注意が必要なのです。乳頭がある日突然へこんでしまっている場合は乳がんの可能性も否定できません。

乳がんは特別な病ではない

近年、自分は乳がんになって治療を開始している、とカミングアウトする芸能人の方が増えていますね。芸能人だけでなくここ数年でり患する人がぐっと多くなった、女性特有の病気です。もちろん男性もなることがあり、誰でもなる可能性がある病でもあります。40歳以降にり患する人が多くなるのですが、最近では授乳中や高齢者となってからも発症することが多く、乳腺が乳房の中に存在している以上、その可能性は大変高くなるのです。

乳房にできるがんの場合、乳腺線維線種と間違われることもあります。乳腺線維線種は10代の後半から30代の若い年代で起こることが多く、良性の腫瘍で、さわると硬いものを感じ、コロコロとよく動くのがわかります。ですががんの場合も初期ではそのようなしこりのこともあるので、自己判断するのはNG。しこりの状態だけで、正確に判断するのは難しいのです。特別な病ではないと認識して、定期的に婦人科でチェックするのが大切なのです。

初期症状はどういったことがある?

早期に発見すれば治癒することも望める病ではありますが、それでも女性の死亡原因にはいつも上位にランクされる乳がん。女性にとっては脅威となる病気でもありますね。乳房にできるがんにはいろいろな種類があるのですが、乳腺内に悪性腫瘍ができたものをさすことが多いです。できやすい場所も決まっていて、一番できるのは乳房の外側の上の方で50%ほど、ついで内側の上部が25%となっています。有名な症状にはしこりができる、胸に痛みが生じる、皮膚にくぼみが起こる、脇の下が腫れているということがあげられ、自分でなんとなくしこりがある、と気が付くこともあるのですが、だいたいは乳がんの検診でわかることが多いです。さらにしこりの有無についてあまりにも注目されているので、他の症状を見落としてしまうことも多く、実は乳首が急に陥没してしまうことはあまり知られていません。単に一時的に陥没してしまったのかな?と感じるだけで終わってしまうことが多いのです。

乳がんになりやすい人って?

乳がんは誰でもなる可能性がある病気ですが、一般的に40歳以上、初めて赤ちゃんを産んだのが30歳以上、肥満の人や近親者に乳がんの人がいる場合はリスクが高いとされています。さらに乳腺症など良性の乳腺疾患になったことがある人も該当されており、がんの中でも自分で確認することができるものでもあるので、日ごろからセルフチェックを行うことが大切になります。もちろんこれらのことが当てはまらず病気にり患してしまう場合もあります。これらはあくまで目安。このことばかりを気にしていると肝心な症状に気が付かず、悪化させてしまうこともあります。乳頭にはできないだろうという意識はなくした方が良いでしょう。

セルフチェックを行うには、月経時を避けて行うのが良く、まんべんなく乳房を触り、脇の下も腫れていないかをチェックします。乳房の外側と内側上部にできるのがほとんどなのですが、実際のところ乳輪部にできてしまったケースも6.1%はいます。ですからまんべんなく触る、ということがとても大切なのですね。

まとめ

乳頭陥没の場合多くは仮性状態であり、乳腺と乳管がうまくバランスよく発達せず起こることが多いです、マッサージを行ったり適切に治療を行ったりすると改善していくのですが、突然陥没が起きてしまった場合は乳がんの可能性があります。乳がんの場合、陥没以外にもしこりや乳頭から分泌物が出るなどの症状がみられることが多いので、乳房に変わった様子がないかをチェックすることが大切になりますね。