陥没乳頭とは、乳輪よりも乳首が奥に引き込まれている状態のことです。
女性にとってはデリケートでありコンプレックスなどになりやすい陥没乳頭の原因は様々ありますが、先天的なものがほとんどといわれています。
胸が大きければ乳首のほうが出てきそうなイメージもありますが、乳管の成長が乳房の成長に追いつかないこともあります。
特に授乳時期は赤ちゃんがおっぱいを飲むために乳首が出ている必要があります。

陥没乳頭になっている様々な原因

陥没乳頭の原因は、人それぞれ異なりますが一般的には乳頭を支える乳管や乳腺などの繊維組織が未発達なことが原因で引き起こされる先天的な場合と乳腺炎や乳房の手術などで陥没してしまう後天的な場合があります。
ほとんどの場合は、体質が原因の先天的なものとされておりなぜ陥没してしまうかははっきりしていません。

陥没乳頭には仮性と真性の2種類があります。軽度である仮性の場合は、日常生活にさほど気にするほどの問題は起こりにくいですが、重度である真性の場合には、出産した際に赤ちゃんへの授乳が難しくなってしまいます。

後天的な陥没乳頭の原因では、手術などにより陥没してしまっている場合もありますが、乳がんや乳腺炎などを発症することで乳房の中の組織である乳腺が乳管を内側へと引き込み陥没してしまうこともあります。
後天的に陥没しているときには、乳がんなどの命に関わることもある重大な疾患をわずらっている可能性があるため注意が必要になります。

陥没乳頭で起こるデメリット

陥没乳頭のデメリットとして一番大きいのは授乳がうまくいかなくなることです。
乳首が引っ込んでいる状態では赤ちゃんが乳首にうまく吸い付くことができないため、おもうようにおっぱいを飲むことができずに乳首が傷ついてしまいます。
また、赤ちゃんがおっぱいを吸うことができなければ、乳房におっぱいが溜まっていってしまうため乳房が張るようになり悪化していくと乳腺炎などのトラブルリスクが高まります。

衛生面でもデメリットがあります。
その一つが慢性乳腺炎になりやすいことです。
乳輪の下に膿が溜まりやすくなり、この膿が皮膚に広がることで膿が排出される穴が作成されてしまいます。
慢性乳腺炎の困ったところは、症状が落ち着いたように見えても再発を繰り返しやすく長期間にわたって炎症を繰り返してしまう可能性があります。
乳腺炎は授乳中の女性がなりやすい症状ではありますが、陥没乳頭の人は授乳経験がなくても発症することがあるため気になる症状がある場合には受診が必要です。

陥没乳頭を改善するための方法

陥没乳頭を改善するための方法のひとつにマッサージがあります。
真性の場合は効果が出にくいですが、仮性であれば日ごろから習慣化させることで母乳育児をスムーズに始めることができる可能性を高められます。
まず、片方の手で乳房を支えます。反対の手の親指と人差し指と中指を使って乳首を乳輪の外側からつまみ出すように圧迫し引き延ばしていきます。指を動かして乳首をねじるように圧迫していく動作を繰り返します。

マッサージ以外には手術する方法があります。真性の場合は手術になることが多いです。
手術方法には、乳管の働きを維持するタイプと切断するタイプがあり、授乳を希望する場合には乳管を残すようにします。
母乳育児を希望する場合には、乳管を残すタイプの手術を選ぶことが多いですが、温存することにより再陥没しやすくなります。
注意点として、妊娠中や授乳中は手術することができないため、真性の女性は妊娠する前に病院を受診することをおすすめします。

妊娠中の場合の注意点

妊娠中にマッサージを行う場合、乳首を刺激することにより分泌されるホルモンの影響で子宮が収縮してしまうことがあります。
妊娠中に乳首をマッサージするときには、医師や助産師の指示を仰ぐようにします。
一般的には、初期であればあるほどホルモンの影響を受けやすく妊娠後期になればいつでも出産可能な状態になりマッサージしやすくなります。
ただし、おなかが張るようであれば中止します。

マッサージは気持ちいと感じる程度に調整します。入浴中や入浴後であれば体を洗っているため清潔ですが、それ以外の時間帯の場合は、マッサージ前に洗浄綿などを使って清潔にしてから行います。
ホットタオルなどを使って乳房を温めてあげると血行を促すことができるためより効果が期待できます。
オリーブオイルやクリームなどを使って滑りをよくしてあげることです。

妊娠中などは、手術を受けることができないためマッサージで改善が見られない場合には医師や助産師に早めに相談することです。

まとめ

日常生活では陥没乳頭だからと言って困ることはあまりありませんが、授乳などが難しくなると乳腺炎などの別の症状を引き起こすこともあるため、マッサージなどをして少しずつ改善していくことです。
授乳する予定がない場合でも陥没しているところに汚れが溜まりやすいため、授乳していなくても慢性乳腺炎になりやすくなります。
妊娠中の場合は助産師さんに相談してみることも検討してください。